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減価償却とは

減価償却とはどのようなものなのかまとめました。

減価償却とは

固定資産の購入にかかった費用の全額をその年の費用とせず、使用可能期間に応じて分割し、その期に相当する金額を費用に計上する会計処理のことをいいます。

設備、機械装置、備品といった、時間の経過とともに価値が減少する資産のことを「減価償却資産」といいます。
この資産の購入にかかった費用は、購入した年に全額を経費計上するのではなく、償却期間として定められた複数年にわたって経費計上していくことになります。

減価償却ができる資産

・業務で利用するために購入
・時間の経過や使用とともに資産価値が減少するもの
・使用可能期間が1年以上
・取得価額が10万円以上

上記を満たす以下の資産
・建物、設備、車両、工具、備品などの有形固定資産
・ソフトウェア、特許権、商標権、意匠権などの無形固定資産
・家畜や樹木などの生物

減価償却ができない資産

・業務に利用していない資産
・時間の経過や使用により価値が減少しないもの
・使用可能期間が1年未満
・取得価額が10万円未満

・士地
・古美術品、古文書、遺物などのように歴史的な価値のあるもの
・美術年鑑などに名前が載っている著名な作家の書画、彫刻、工芸品など

減価償却の基本用語

・減価償却費
固定資産の購入にかかった費用の全額をその年の費用とせず、使用可能期間に応じて分割し、その期に相当する金額を費用に計上するための勘定科目です。

 

・取得価額
減価償却資産の取得からその用途で使えるようになるまでに要した全ての金額をいいます。
資産そのものの購入金額の他に、資産の購入にかかった金額(購入手数料、荷役費、関税など)や、資産を事業に使えるようにするためにかかった費用(工事費、試運転費用など)も含まれます。

 

・耐用年数
減価償却資産の使用可能期間のことをいいます。
資産によって法定耐用年数が細かく定められています。

 

・事業供用日
減価償却資産を使い始めた日のことをいいます。
一般的にはその減価償却資産のもつ属性に従って本来の目的のために使用を開始するに至った日をいいます。
機械を工場内に搬入した日や据え付け、試運転にあてた日などは基本、事業供用日になりません。

 

・減価償却累計額
過去に減価償却費として計上した費用を合計した金額のことをいいます。

 

・未償却残高
減価償却資産を取得するのにかかった費用のうち、まだ減価償却されていない金額部分のことをいいます。
未償却残高=取得価額-減価償却累計額

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